院長ブログ
2022年04月28日 インプラントと部分入れ歯どっちがよい?それぞれの違いを解説
静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック
歯科医師 院長 渡邉信介
むし歯や歯周病で歯を失ったときは、インプラント・入れ歯・ブリッジのいずれかで補う必要があります。しかし、失った歯の本数が多いとブリッジが選択できないことがあります。そのような場合、インプラントと部分入れ歯が選択肢になり、迷う方も多いです。そこで今回はインプラントと部分入れ歯の違いについて紹介します。
インプラントとは
インプラントとは骨に人工歯根を埋め込み、そのうえに人工歯を装着する治療方法です。インプラントは手術が必要になりますが、自分の歯のように噛むことができます。
インプラントのメリット
インプラントのメリットには以下のようなことがあります。
- 部分入れ歯のような違和感はほとんどない
- 自分の歯のように噛める
- 審美性に優れており、周囲の人に気づかれない
インプラントは骨の中に埋め込むもののため、目立つことなく違和感はほとんどありません。また部分入れ歯と違って、噛む力が強いため自分の歯のように噛むことができます。インプラントで使用する金属は、チタンと呼ばれている金属です。これは人工関節などにも用いられており、人体によくなじみ安全性の高いものになっています。
インプラントのデメリット
インプラントのデメリットには以下のようなことがあります。
- 外科手術が必要になる
- 他の治療と比較すると治療期間は長い
- 保険適用外のため費用が高額になる
インプラント治療は外科手術が必要になります。そのため、全身疾患がある方は受けられない可能性があります。なおインプラントの治療期間は約3ヶ月~半年かかることが多く、他の治療方法と比較すると長い傾向にあります。また、インプラントは保険適用外の自由診療になるため、費用は高額になりがちです。
部分入れ歯とは
部分入れ歯とは、歯を失ったときに補う装置の一つで、隣の歯にバネをかけて装着します。部分入れ歯には保険適用のものと自由診療のものがあります。前者はプラスチックでできた素材を使用し、バネは金属を使用していることが多く、後者は強度が強いものの素材を使用し、バネも歯ぐきと同じ色をした素材を選択できます。
部分入れ歯のメリット
部分入れ歯のメリットには以下のようなことがあります。
- ご自身で取り外しが行え、ケアができる
- 手術を必要としない
- 保険適用のものを選択すれば費用を抑えられる
部分入れ歯を作製する際は歯型をとるだけで済み、手術を必要としません。そのため身体に負担がかかることはありません。また治療期間も短いのが特徴で、保険適用のものを選択すれば費用を抑えられます。
なお部分入れ歯はインプラントと違ってご自身で取り外しが行えるため、洗浄して清潔に保つことができます。
部分入れ歯のデメリット
部分入れ歯のデメリットには以下のようなことがあります。
- 違和感を覚えやすい
- 噛む力が弱い
- 慣れるまでは食べにくい
部分入れ歯は、慣れるまで違和感を覚えやすかったり、話しにくいといったデメリットがあります。また噛む力はご自身の歯よりも弱いため、硬いものが食べにくかったりします。
治療を選択する際に考えること
歯を補うための目的は、噛む機能を回復することです。そのため見た目だけで歯を補っても、満足に噛めなければ治療の意味がないと言っても過言ではありません。それを踏まえた上で、それぞれのメリット・デメリットを理解し、治療の選択をすると良いでしょう。
まとめ
インプラントか部分入れ歯かどの治療が最善なのかは、残っている歯の本数やお口の状態によって異なります。歯を失った際はそのままにするのではなく、まずは歯科医師に相談して適切な治療方法を選択しましょう。
静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック
歯科医師 院長 渡邉信介
2022年04月22日 インプラント治療後に頭が痛い?考えられる原因と対処法について解説
静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック
インターネット上では、インプラント治療を受けた後に「頭痛がする」という口コミを見ることがあります。インプラントは成功率の高い治療方法で、本来であればこのような症状が起きることはほとんどありません。ではなぜ、インプラント治療後に頭痛は起きるのでしょうか。ここではその原因と対処法について解説します。
インプラント治療後に頭痛が起きる原因
ごくまれにインプラント治療を受けた後に頭痛が起きる方がいます。それには以下のような原因が考えられます。
・噛み合わせが合わなくなった
・上顎洞に傷がついた
それぞれどのようなことか詳しく見ていきましょう。
噛み合わせが合わなくなった
インプラントの被せ物は長い間使用していると、すり減ることがあります。また歯全体の噛み合わせが変化すると、インプラントの噛み合わせが合わなくなることがあります。これらのことが原因で噛み合わせが合わなくなると、インプラント・歯・顎関節に負担がかかり、頭痛が起きることがあります。なお顎関節に大きく負担がかかると「顎関節症」になってしまうことがあります。これは頭痛・口が大きく開かない・顎関節に痛みがあるなどさまざまな症状を引き起こしてしまうのです。
上顎洞に傷がついた
上顎には「上顎洞」と呼ばれている空洞があります。そのため上顎にインプラントを入れるときに上顎洞を傷つけてしまうと、細菌感染を起こしてしまう可能性があります。このような場合、頭痛・鼻が詰まる・発熱などの症状が出ることがあります。
インプラントが原因で頭痛が起きたときの対処法
インプラントが原因で頭痛が起きた場合は、原因に合った対処をしなければなりません。そのため噛み合わせが原因で頭痛が起きている場合は、マウスピースを装着したり噛み合わせの調整をしたりする必要があり、インプラントが原因で頭痛が起きている場合は、症状によって除去する必要があります。
いずれにせよインプラント治療を受けたあとに頭痛が起こる場合は、インプラントや噛み合わせにトラブルが起きている可能性があります。放置しても自然に治ることはないため、「おかしいな」と感じたらすぐにインプラントを受けた歯科医院に相談しましょう。
まとめ
インプラント治療は安全性の高い治療方法ですが、まれに頭痛が起きることがあり、その原因はさまざまなケースがあります。噛み合わせが原因であればマウスピースの装着や噛み合わせの調整で改善が見込めますが、インプラントが原因である場合、再治療が必要になることもあります。そのままにするとインプラントに悪影響が及ぶ可能性があるため、インプラントを入れてから頭痛が起きるときは、まず歯科医師に相談すると良いでしょう。
静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック