院長ブログ
2021年11月19日 インプラントに種類はあるの?|使用するインプラントの種類を知っておくべき理由
静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック
インプラントには世界中の各メーカーから販売され、その数はなんと100種類以上。日本でもおよそ30種類のインプラントが販売されています。
4種類の代表的なインプラントメーカー
日本も使用されているインプラントの種類は、なんと30種類以上。各メーカーから様々な種類のインプラントが販売されていますが、インプラントにトラブルがあった際、会社が倒産してしまって、部品が取り寄せることができないケースも。
インプラントはメーカーごとに規格が異なります。引っ越しなどでインプラントを入れた歯科医院に通えなくなった場合、代表的なインプラントメーカーを使用していれば、これまでと変わらず継続してメンテナンスを行えます。
ノーベルバイオケア社
ブローネマルク教授が世界で初めて、インプラントと骨の結合を発見してから世界で初めてインプラントを作った老舗メーカーです。40年以上の歴史と実績を誇っており、世界のトップ企業となっています。
ストローマン社
ノーベルバイオケアに次ぐ、実績を残している大手企業。数多くのインプラント関連製品を販売しており、世界で70カ国以上に提供され、世界シェア率1位を誇っています。
アストラテック社
1985年に開発されたインプラントです。インプラントの性能が優れており、骨とインプラントの結合は、通常3ヶ月〜半年ほどかかりますが、アストラテック社は1ヶ月程で結合が可能です。
ジンマー・バイオメット・デンタル社
インプラント体に特殊な加工をすることで、骨とインプラントの結合を高めており、骨の量が少ない方でもインプラントを入れることが可能です。アメリカではシェア1位を誇っています。
インプラントは種類によって構造が違う
各メーカーによって素材や構造が異なります。素材や構造によって使用する部品や器具が異なるので、種類も把握しておきましょう。
素材の種類
基本的なインプラントの素材は、チタンが99.8%以上の純チタンやチタン合金が使用されます。骨と結合がしやすく、強度があるのが特徴です。
また、骨と結合性は劣りますが、成形しやすく、形状記憶する特徴があるチタン・ニッケル素材を使用しているメーカーもあります。
インプラントの構造
インプラントの基本的な構造は、人工歯根である「インプラント体」、人工歯である「上部構造」、人工歯根と人工歯を連結させる「アバットメント」の3つの構造からなります。
メーカーによって、インプラント体とアバットメントが一体化している1ピースタイプと、インプラント体とアバットメントを連結させる2ピースタイプに分かれます。
使用するインプラントの種類を知っておこう
インプラントは入れたら一生安心できものではなく、何らかのトラブルが起きた場合はアバットメントの交換や、インプラントの除去をしなければなりません。メジャーではないメーカーを使用している場合は、他医院でトラブルの対応が困難になる可能性があります。
引っ越しやトラブルといった通院が困難になった場合に備えておくために、少なくとも使用したインプラントのメーカーと種類を知っておくようにしましょう。
まとめ
インプラントは入れたら「一生安心」ではなく、定期的なメンテナンスが必要です。また、トラブルがあった場合、部品の交換やインプラントを除去しなければならない可能性があります。
インプラントは体内に人工物を入れているので、どのようなメーカーのインプラントが入っているか、を知っておくことをおすすめします。
静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック
2021年11月05日 インプラント治療に必要な費用
静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック
インプラントを検討されている方は、すでに歯科医院のホームページなどでインプラント治療にかかる費用を確認したのではないでしょうか?しかし、「何にかかっているか」が記載されていないことがあります。今回はインプラント治療が終わるまでにかかるお金について解説します。
インプラント1本に必要な費用
インプラント1本あたりの費用相場はおおよそ300,000~500,000円。その内訳は
・診査、診断料
・手術費用(衛生用品を含む)
・人工歯根(インプラント体)
・結合部品(アバットメント)
・人工歯
・術後の消毒
が含まれています。インプラントは保険が適用しない自由診療のため、歯科医院や使用するインプラントのメーカ、地域によって費用は異なります。
また、歯を支えている骨の量が足りない場合は、骨を造る手術が必要になることがあり、そのような場合は別途費用がかかります。
そのため、ホームページ上で1本15万円~など相場よりも安く謳っているところは、手術費用や人工歯、診察料が別途で必要になることがあり、注意が必要です。
人工歯の素材によって金額が異なる
インプラントに使用する人工歯は以下の種類があります。
・オールセラミック
・ハイブリッドセラミック
・メタルボンドセラミック
・ジルコニア
素材によって費用が変わるので、前もって確認しておくとよいでしょう。
前歯は審美性が求められることから、人工歯にはオールセラミックが使用されることがあります。オールセラミックは透明感や色調が、天然の歯と変わらない見た目をしています。
奥歯は場合かみ合わせが強いと、ジルコニアやメタルボンドが使用されることがあります。また、歯科医院によっては欠けても修理ができやすいようにハイブリッドセラミックを使用する場合もあります。
すべての歯を失った場合
すべての歯を失っている場合は、Allーonー4と呼ばれている治療方法で失った歯を補います。
失った歯の場所にすべてのインプラントを埋入するのではなく、上顎または下顎に4~6本のインプラントを埋入して10~12本の歯を支えます。総入れ歯の方や、歯を残すことが難しい方に適した治療方法です。
4~6本のインプラントで治療が行えるため、手術の回数が少なくてすみ、手術時間の短縮が可能です。失った歯の数だけ埋入するよりも金銭面の負担が軽減できます。
まとめ
インプラントの費用は症例によって異なります。そのため、明確な費用は診査診断を受けてから分かります。
歯科医院によって支払い方法も異なり、現金のみのところもあれば、クレジットカードが使用できるところもあります。インプラントの費用についてお悩みの方は一度歯科医院で相談するといいでしょう。
静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック