院長ブログ

2022年02月25日 インプラントは虫歯になる?メンテナンスを怠るリスクを解説

静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック

歯科医師 院長 渡邉信介

 

 

歯を失ったときの選択肢の一つにインプラント治療が挙げられます。これは顎の骨にインプラント体と呼ばれるものを埋め込み、その上に被せ物をする治療方法です。インプラント治療後はメンテナンスを受け良い状態をキープします。しかし、このメンテナンスを怠ってしまうとインプラント周囲炎などトラブルの原因になることも。今回はインプラントに起こり得るトラブルを解説します。

インプラントでも虫歯になる?

結論から言うとインプラントは虫歯にはなりません。そもそも虫歯とは虫歯菌が糖を原料とし、酸を排出して歯の表面にあるエナメル質を溶かすことです。虫歯が進行するとエナメル質の下にある象牙質まで広がり、さらに進行すると神経まで到達し痛みを伴います。これに比べてインプラントはセラミックなどの人工歯でできています。そのため虫歯菌の酸によって溶けることはありません。

インプラントのトラブルとは

上述ではインプラントは虫歯になりませんが、インプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎になることガあります。前者はインパクト周囲の歯ぐきに炎症が起きた状態で、後者はインプラント周囲の組織までに進行したものになります。なおインプラントを支えている骨にまで進行するとインプラントが脱落してしまうこともあります。これらの原因は以下のようなことが挙げられます。

・歯の清掃不良
・喫煙
・歯ぎしり・食いしばり

それぞれ詳しく見ていきましょう。

歯の清掃不良

インプラントはセルフメンテナンスやプロによるメンテナンスは欠かせません。歯の清掃不良で歯ぐきの腫れや出血があるとインプラント周囲粘膜炎の原因となります。

喫煙

喫煙している方はインプラント周囲炎のリスクが高くなります。また顎の骨にインプラントが結合しにくいデメリットもあります。

歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりでは顎の骨に強い負荷をかけてしまいます。そのため就寝時に装着するナイトガードを使用するなど工夫が必要です。

インプラント治療にはメンテナンスが必要

インプラント治療を受けた後は歯科医院でのメンテナンスが必要になります。これはとても大切なことで、歯磨きでは落としきれない汚れをプロによる施術でしっかり落とします。歯科医院によって間隔は異なりますが、3~6ヶ月に1回定期的に行うことが多いです。

まとめ

今回はインプラントのトラブルについて紹介しました。インプラントは虫歯にはなりませんが、インプラント周囲粘膜炎やインプラント周囲炎になることがあります。これらを予防するためにもセルフメンテナンスやプロのメンテナンスを怠らないことが大切です。

 

静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック

歯科医師 院長 渡邉信介

 

2022年02月04日 インプラントがぐらつく原因は?対処法も併せて解説!

静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック

歯科医師 院長 渡邉信介

 

 

インプラントは天然の歯と異なり、顎の骨と結合するため動くことはありません。しかし、インプラント周囲炎や被せ物が消耗してしまった場合は揺れてしまうこともあります。そのまま放置してしまうと思わぬトラブルに発展してしまうことも。今回はインプラントがぐらぐらする原因と対処法も併せて解説します。

 

インプラントがぐらぐらする3つの原因

インプラントが揺れてしまう原因には以下のことが挙げられます。

・ネジが緩んでいる
・インプラント周囲炎に罹患している
・被せ物に不具合が起きている

それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

 

ネジが緩んでいる

インプラントは主に人工歯根の代わりになる「インプラント体」と歯の代わりになる「人工歯」、それらを結合する「アバットメント」の3つの部品からなります。なおインプラントとアバットメントはネジで締めて固定するもので、歯ぎしりや食いしばりによって緩むこともあります。また人工歯とアバットメントはネジで固定するタイプと接着剤で固定するタイプがあり、ネジが緩んでしまったり接着剤が剥がれてしまうと揺れる可能性があります。

 

インプラント周囲炎に罹患している

セルフメンテナンスや歯科医院でのメンテナンスを怠ってしまうとインプラントが歯周病になることもあります。初期の段階ではインプラント周囲の歯ぐきが炎症を起こす「インプラント周囲粘膜炎」と呼ばれている状態で腫れや出血を伴いますが、進行するとインプラント周囲まで影響が及んでしまい「インプラント周囲炎」になります。この状態になるとインプラントを支えている骨が溶けてしまうため揺れや脱落してしまうこともあります。

 

被せ物に不具合が起きている

先述したとおり、インプラントと被せ物はネジで固定するものと接着剤で固定するものがあります。被せ物とアバットメントのネジが緩んでしまった場合、インプラントが揺れているように感じることがあります。また接着剤が剥がれてきたときも同様に感じるでしょう。

 

インプラントがぐらぐらするときの対処法

インプラントが揺れている場合、速やかに施術を受けた歯科医院に相談しましょう。これはインプラントと被せ物の間のネジが緩んでいたりアバットメントのネジが緩んでいたりする場合、施術した以外の歯科医院では締める器具がない可能性があるためです。なおインプラント周囲炎で揺れている場合はインプラントを除去しなければならないこともあります。

 

まとめ

今回はインプラントが揺れる原因とその対処法について紹介しました。原因にはネジの揺れや接着剤の劣化、インプラント周囲炎に罹患していることが考えられます。揺れを感じる場合は速やかに歯科医師に相談し、適切な処置を受けることが望ましいです。

 

静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック

歯科医師 院長 渡邉信介

 

 

TEL:0120-824-170

ページの先頭へ