院長ブログ

2021年04月16日 歯が抜けたときはどうしたらいい?|歯が抜けたときの治療方法を解説

静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック
歯科医師 院長 渡邉信介

むし歯や歯周病、打撲などの事故で歯は抜ける可能性があります。抜けてしまった歯は治療をして補う必要があります。治療方法の選択肢として「インプラント」「ブリッジ」「入れ歯」が挙げられます。今回は歯が抜けたときの治療方法を解説します。

失った歯を補う3つ治療方法

失った歯を補う治療方法は主に
・インプラント
・ブリッジ
・入れ歯
の3つの選択肢から選びます。もちろん治療前に歯科医師から十分な説明を受けて治療を選択しますが、事前に治療方法の内容を知っておくと理解しやすくなります。

歯が抜けたときの治療1:インプラント

歯を失ってしまったところに、チタン製の人工歯根を埋めて、被せ物をする治療方法です。

インプラントのメリット

インプラントは魅力的なメリットが4つあります。
・自分の歯と同じように噛めるので、食べる楽しみは今までと変わらない
・ブリッジや入れ歯と違い、周りの健康な歯に負担をかけない
・見た目が天然の歯に近いため、周囲の人に気づかれにくい
・歯は1本抜けるだけで発音に影響するが、インプラントを入れると今まで通りに発音が可能

インプラントのデメリット

メリットが多いインプラントですが、手術を行うためデメリットもしっかり理解しておきましょう。
・外科的手術を行うため、身体的負担がかかる
・歯を支えている骨が少ないと骨を造る必要があり、治療期間が長くなってしまう
・全身疾患や重度の歯周病に罹患していると、インプラント手術が受けられない可能性がある
・保険が適用されないので、費用が高額になる

歯が抜けたときの治療2:ブリッジ

ブリッジは失った歯の両隣を支えにして、橋渡しのように被せ物をする治療方法です。被せ物をするため、両隣の歯を削る必要があります。

ブリッジのメリット

ブリッジには3つのメリットがあります。
・橋渡しで失った歯を補うため、入れ歯と比較して安定感がある
・保険適用が可能で、安価で治療が可能
・インプラントよりも治療期間が短い

ブリッジのデメリット

保険が適用され、比較的短期間で治療が可能なブリッジですが、デメリットがあります。
・被せ物を入れるために、歯を失った両隣の歯を削る必要がある
・支える歯に問題がある場合、支える歯の治療が必要
・ブリッジは歯と歯肉の間に汚れが溜まりやすいため、むし歯や歯周病になりやすい

歯が抜けたときの治療3:入れ歯

入れ歯は3本以上歯を失ってしまった場合に装着する「部分入れ歯」と、全ての歯を失った場合に装着する「総入れ歯」に分けられます。

入れ歯のメリット

入れ歯はインプラントやブリッジにはないメリットがあります。
・入れ歯はバリエーションが豊富で、ブリッジでは困難な症例でも歯を補うことができる
・保険が適用されるため、安価で治療が可能
・取り外し式なので、清潔に保つことができる

入れ歯のデメリット

入れ歯にもデメリットがあります。
・入れ歯は取り外しが可能なため、衛生的に保てるがインプラントとブリッジに比べると安定感がない
・保険適用の部分入れ歯は金属のバネを使用するため、審美性を損ねる
・慣れるまで違和感があり、食事がしにくい
・インプラントやブリッジと違い、固いものが食べにくい
・保険適用の総入れ歯では、プラスチックが粘膜を覆うので食べ物の熱が伝わらない

まとめ

歯を失ったときの治療方法は「インプラント」「ブリッジ」「入れ歯」があります。それぞれメリットとデメリットを理解したうえで選択することが非常に大切です。

治療方法の選択肢で迷われている方は、歯科医師によく相談しながら治療方法を決めましょう。

 

静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック
歯科医師 院長 渡邉信介

2021年04月02日 インプラントの治療費はいくらかかる?インプラントに必要な費用を徹底解説!

静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック

歯科医師 院長 渡邉信介

インプラントは保険が適用されない自由診療。実際にどのくらいの費用がかかるのか心配に感じている方も多いのではないでしょうか。ここでは、インプラントに必要な治療費について解説していきます。

インプラントの1本あたりに必要な費用は300,000円〜800,000円

インプラントは保険が適用されません。自由診療のため歯科医院によって設定されている金額は異なり、地域差や使用するインプラントのメーカーによって費用が変わります。目安の費用は1本あたり300,000円〜800,000円が相場となっています。

インプラント費用の内訳として以下の費用がかかります。
・審査、診断料15,000〜50,000円
・手術費用100,000〜550,000円
・人工歯50,000〜200,000円
また上記以外にも別途費用が発生することがあります。

都心部のインプラント費用の相場は130,000〜550,000円

都心部では相場が高く設定されいます。例えば、東京のインプラントの費用相場は130,000〜550,000円と幅が広く設定されています。

相場よりも安く設定されている場合、HPや広告ではインプラントの本体の値段だけ書かれており、検査料、手術費用、部品代、被せ物の費用は別途必要になることがあり注意が必要です。

歯を支えている骨や、歯肉の厚みが足りない場合は別途費用がかかる

インプラント治療では「歯を支える骨の量」が成功の鍵になります。歯を支える骨の量が足りない状態は骨を造る手術(GBR法)が必要です。

上の奥歯の場合「上顎洞(じょうがくどう)」と呼ばれる空洞があります。歯を支えている骨が薄くなっているとインプラントが上顎洞を突き抜けてしまい、上顎洞炎を引き起こす可能性があります。

骨を造る手術が必要になった場合30,000〜100,000円ほど費用がかかります。

また、前歯はインプラントを入れた際に、歯肉が下がってしまうとインプラントの一部が見えてしまうことがあります。その場合はインプラント手術と同時に「歯肉の厚みをもたす移植手術」が必要です。移植手術には別途費用がかかり、相場は50,000〜100,000円となっています。

全ての歯を失った場合の費用は2,000,000〜4,000,000円

歯を全て失った方や、歯を残すことが難しい方にAll-on-4が適しています。All-on-4
は4本〜6本のインプラントを入れて10〜12本の歯を支える治療方法です。固定式装置のため、取り外しの必要がありません。この場合の費用は2,000,000〜4,000,000円が相場です。

All-on-4は自分の歯のように噛めることができ、総入れ歯では叶わなかった食事が楽しめます。
従来のインプラントとは違い
・失った数だけインプラントを入れる必要がない
・1本単位で入れるよりも費用の負担が少ない
・手術の回数が少ないので、身体的負担が軽減できる
とメリットがあります。

インプラントにはメンテナンスや修理費用が別途必要

インプラントの構造はフィクチャーと人工歯とフィクスチャーを連結するアバットメントの三層構造からなります。ほとんどの歯科医院では保証期間を設けていますが、保証期間外に人工歯の破損や、アバットメントに不具合が生じた場合は交換となり、50,000〜200,000円がかかります。

また、インプラントは入れたら終わりではなく、定期的なメンテナンスも必要です。メンテナンス費用は3,000〜7,000円が相場です。

インプラントの費用の支払い方法は歯科医院によって異なる

高額なインプラント治療では歯科医院によって異なりますが、一般的には現金一括、治療のタイミングによって分割、クレジット、デンタルローンがあります。

インプラント治療は一般の診療と比べると高額になります。費用面が心配であれば、歯科医院で確認し相談しましょう。

インプラント治療は医療費控除の対象

インプラント治療は医療費控除の対象になります。
1月1日から12月31日の1年間に100,000円以上の医療費を支払った場合、所得税が安くなる仕組みです。インプラント治療を受けた際の領収書は必ず保管をしましょう。

まとめ

インプラントの費用の相場は1本あたり300,000〜800,000円と高額です。手術にはリスクも伴いますが、天然の歯のように噛め、食事を楽しむことができます。インプラント治療を受けた方から「もっと早くにインプラントにすればよかった」という声を多く聞きます。

インプラント治療が高額である理由にはインプラントの材料費、器具、薬品の一つひとつが高額です。また歯科医師、歯科衛生士の育成に力を入れている歯科医院であれば、治療費も高額になりがちです。ですが、歯を失う前と同じような感覚を取り戻し、食事を思いのまま楽しめるのならインプラント治療は決して高いものではありません。

静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック

歯科医師 院長 渡邉信介

 

TEL:0120-824-170

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