院長ブログ
2023年03月22日 インプラント治療で失敗した場合のやり直し方法
歯科治療の進歩により、歯の欠損部分を補うために用いられるインプラント治療が注目されています。しかし、治療に失敗した場合や問題が生じた場合、再度治療を行うことが必要です。本記事では、インプラント治療で失敗した場合のやり直し方法について考察していきます。
【インプラント治療とは】
インプラント治療とは、歯を支える骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける方法です。歯の欠損部分を補うために使用され、歯の見た目だけでなく噛む力も回復するため、歯科治療の一つとして注目されています。
【インプラント治療の失敗原因】
インプラント治療で失敗する原因には、様々な要因があります。手術中に問題が生じた場合や、手術後のケアが不十分だった場合、治療後に炎症や感染症が発生した場合などが挙げられます。また、歯周病などの歯の健康状態によっても、治療の成功率が左右されることがあります。
【インプラント治療のやり直し方法】
インプラント治療で失敗した場合、再度治療を行うことが必要です。やり直しの方法は、以下のようなものがあります。
- インプラントの除去:失敗したインプラントを除去し、再度人工歯根を挿入する方法です。既存のインプラントを取り除くことで、再度人工歯根を挿入する際の土台となる骨が整形されることがあります。
- インプラントの補修:インプラント治療で失敗した場合でも、再度治療を行うことができる場合があります。治療中に発生した問題や、治療後に生じた炎症などに対して、補修を行います。
- インプラントを諦めて他の治療法に移行する:インプラント治療が失敗した場合、他の治療法に移行することが必要になる場合があります。例えば、ブリッジや入れ歯などの治療法があります。
【やり直しに必要な期間や費用について】
インプラント治療のやり直しに必要な期間や費用は、治療の方法や問題の内容によって異なります。除去手術が必要な場合、治療前の検査や手術、治療後のケアなど、複数回にわたる治療が必要になることがあります。また、治療費も高額になる場合があります。
やり直しを行う前に、失敗した原因や再発防止策を考えることも重要です。治療前には、歯科医師としっかりと相談し、治療の成功率を高めるための対策を立てることが大切です。
【まとめ】
インプラント治療で失敗した場合、再度治療を行うことが必要です。治療方法には、インプラントの除去や補修、他の治療法に移行する方法があります。やり直しに必要な期間や費用は、治療方法や問題の内容によって異なります。治療前には、歯科医師と十分な相談を行い、治療の成功率を高めるための対策を立てることが大切です。また、治療前には、インプラント治療のリスクや注意点についても理解することが重要です。
2023年03月22日 インプラントと義歯の違いとは?
歯科治療の進歩により、歯の欠損部分を補うために用いられる治療法には、インプラント治療と義歯治療があります。本記事では、インプラントと義歯の違いについて考察していきます。
【インプラントと義歯の違い】
インプラント治療と義歯治療は、どちらも歯の欠損部分を補うための治療法ですが、以下の点で異なります。
- 治療方法の違い:インプラント治療は、歯を支える骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける方法です。義歯治療は、歯を失った部位に人工歯を入れ、周囲の歯にフックをかけて固定する方法です。
- 装着感の違い:インプラント治療は、自然な咀嚼感を取り戻すことができ、周囲の歯と同様の感覚を得ることができます。義歯治療は、周囲の歯にかかる負荷が大きく、違和感を感じることがあるため、違和感がある場合があります。
- 維持管理の違い:インプラント治療は、周囲の歯と同様のケアが必要で、歯磨きや歯間ブラシでのケアが必要です。義歯治療は、取り外し可能なものが多く、取り外して綺麗に洗浄することができます。
- 寿命の違い:インプラント治療は、人工歯根を骨に埋め込むため、定期的なメンテナンスを受けても、寿命が長く、長期間使用することができます。一方、義歯治療は、装着面が周囲の歯にかかるため、時間が経つにつれて噛む力が弱まり、寿命が短いことが多いです。
【どちらを選ぶべき?】
インプラント治療と義歯治療のどちらを選ぶべきかは、個人の歯の状態や症状によって異なります。一般的に、歯が失われた部位に十分な骨が残っている場合は、インプラント治療が適している場合が多いです。義歯治療は、周囲の歯にかかる負荷が大きく、歯並びが乱れることがあるため、複数の歯が欠損している場合に適しています。ただし、インプラント治療は手術を伴うため、年齢や健康状態などによっては、適さない場合があります。
また、インプラント治療や義歯治療は、保険適用外のため、治療費が高額になることがあります。治療費を抑えるためには、複数の歯科医師に相談し、治療内容や費用を比較することが大切です。
【まとめ】
インプラント治療と義歯治療は、歯の欠損部分を補うための治療法ですが、治療方法、装着感、維持管理方法、寿命などに違いがあります。個人の歯の状態や症状に応じて、どちらの治療法を選ぶかを決定する必要があります。ただし、インプラント治療や義歯治療は高額なため、治療費についても十分に調べてから治療を受けるようにしましょう。また、治療前には、歯科医師と十分な相談を行い、自身に適した治療法を選ぶことが大切です。
2023年02月24日 インプラント治療で失われた歯を取り戻そう
皆さん、こんにちは!
今日は、「インプラント」と「歯が抜けた」というキーワードを中心に、インプラント治療についてお話ししようと思います。
歯が抜けてしまった経験は誰にでもあるかもしれませんが、そんな時にどう対処すればいいのか、そしてインプラント治療のメリットやデメリットについても詳しく見ていきましょう。
まず、「インプラント」とは何でしょうか?インプラント治療とは、歯が失われた部分に人工の歯根を埋め込み、それによって歯の機能や見た目を回復させる治療法です。歯が抜けてしまった場合、そのままにしておくと噛み合わせや見た目の問題が生じることがあります。インプラント治療は、そのような問題を解決するための方法の1つです。
それでは、インプラント治療のメリットについて見ていきましょう。
自然な見た目と機能
インプラントは自然な歯に近い見た目と機能を持っており、他の人に気づかれることがほとんどありません。また、噛む力も自分の歯に近いため、食事の際のストレスが軽減されます。
隣接する歯を削る必要がない
ブリッジという方法では、隣接する歯を削って固定する必要がありますが、インプラント治療ではその必要がありません。そのため、健康な歯を削るリスクがなくなります。
骨吸収の抑制
歯が抜けると、その部分の骨が徐々に吸収されてしまいます。インプラントは人工の歯根が骨に固定されるため、骨吸収を抑制することができます。
しかし、インプラント治療にはデメリットも存在します。
費用
インプラント治療は、他の治療方法に比べて費用が高くなることがあります。ただし、長期的に見ると、しっかりとした治療であれば作り直しなどが必要ないため、費用面でのメリットもあります。
治療期間
インプラント治療は、手術から最終的な歯が入るまでに数ヶ月から半年程度の期間が必要です。この期間は個人差がありますが、一般的には長いと感じられることが多いです。
手術が必要
インプラント治療は、歯科用のドリルで骨に穴を開け、人工の歯根を埋め込む手術が必要です。そのため、手術に対する恐怖や不安がある方にはデメリットとなるかもしれません。
インプラント治療を受けるべきかどうかは、患者さんの状況や要望によって異なります。インプラント治療が適切かどうかを判断するためには、以下のポイントを考慮することが重要です。
健康状態
全身の健康状態が良好でない場合、インプラント治療が難しいことがあります。糖尿病や心臓病などの慢性疾患がある方は、事前に主治医と相談してから歯科医に相談しましょう。
口腔内の状態
歯周病や虫歯が進行している場合、まずはその治療を優先する必要があります。また、骨の量が十分でない場合、骨移植が必要になることもあります。
費用と期間に対する考慮
インプラント治療には費用と時間がかかることを理解し、それに対する覚悟が必要です。
最後に、インプラント治療を受ける場合は、経験豊富な歯科医を選ぶことが重要です。インプラント治療の成功率は、医師の技術や経験に大きく左右されるため、信頼できる医師を見つけましょう。
まとめ
インプラント治療は、歯が抜けた場合の代替治療法として、自然な見た目と機能を提供します。
しかし、治療費や期間、手術が必要などのデメリットも考慮する必要があります。患者さんの状況や要望に応じて、適切な治療方法を選ぶことが大切です。
インプラント治療を検討する際は、信頼できる歯科医を選び、事前に十分な説明を受けることが重要です。
また、治療後は定期的なメンテナンスを受けることが必要です。
インプラント治療は、適切なケアを行えば、自然な歯と同じように長期間使用できるとされています。
歯が抜けてしまった場合、インプラント治療はそのまま放置するよりも、健康な歯を守るための選択肢として検討する価値があります。
ぜひ、歯科医と相談して、自分に合った治療法を見つけてください。
2023年02月10日 インプラント治療で失われた歯を取り戻す!放置することがもたらす問題とは?
皆さん、こんにちは。今回は「インプラント」と「歯が抜けたまま放置」についてお話しします。
歯が抜けてしまった場合、そのままにしていると様々な問題が生じる可能性があります。そのため、インプラント治療を検討することが必要です。
まず、歯が抜けたまま放置するとどのような問題が生じるかを見ていきましょう。
噛み合わせの問題
歯が1本抜けてしまうと、噛み合わせが変わってしまいます。そのため、口の中で食べ物を噛むことが難しくなったり、食べ物を飲み込むのが困難になったりすることがあります。
健康な歯にも影響を与える可能性がある
歯が抜けた部分には、周りの歯が動いて隙間ができたり、歯が傾いてしまうことがあります。その結果、健康な歯にも影響を与える可能性があります。
言葉や見た目に関する問題
歯が抜けると、口語がきちんと出せなくなったり、笑顔を見せるのが恥ずかしくなったりすることがあります。特に前歯が抜けた場合は、見た目の問題が大きくなります。
以上のように、歯が抜けたまま放置することは、様々な問題を引き起こすことがあるため、できるだけ早期に対処することが必要です。
そのような場合、インプラント治療が選択肢の1つとなります。
インプラント治療は、人工の歯根を骨に埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。歯が抜けた場合、周りの歯に影響を与えることがなく、噛み合わせや見た目の問題を解決することができます。
インプラント治療のメリットは以下の通りです。
自然な見た目と機能
インプラントは自然な歯に近い見た目と機能を持っています。そのため、他の人に気づかれることがほとんどありません。また、噛む力も自分の歯に近いため、食事の際のストレスが軽減されます。
隣接する歯を削る必要がない
ブリッジという方法では、隣接する歯を削って固定する必要がありますが、インプラント治療ではその必要がありません。そのため、健康な歯を削るリスクがなくなります。
骨吸収の抑制
歯が抜けると、その部分の骨が徐々に吸収されてしまいます。インプラントは人工の歯根が骨に固定されるため、骨吸収を抑制することができます。
以上のように、インプラント治療は歯が抜けたまま放置することで引き起こされる問題を解決することができます。しかし、インプラント治療には注意すべき点もあります。
費用
インプラント治療は、他の治療方法に比べて費用が高くなることがあります。しかし、定期的なメンテナンスが必要ないため、長期的に見ると費用面でのメリットもあります。
治療期間
インプラント治療は、手術から最終的な歯が入るまでに数ヶ月から半年程度の期間が必要です。この期間は個人差がありますが、一般的には長いと感じられることが多いです。
手術が必要
インプラント治療は、歯科用のドリルで骨に穴を開け、人工の歯根を埋め込む手術が必要です。そのため、手術に対する恐怖や不安がある方にはデメリットとなるかもしれません。
最後に、インプラント治療を受ける場合は、経験豊富な歯科医を選ぶことが重要です。インプラント治療の成功率は、医師の技術や経験に大きく左右されるため、信頼できる医師を見つけましょう。
まとめ
歯が抜けたまま放置することは、様々な問題を引き起こすことがあるため、できるだけ早期に対処することが必要です。そのような場合、インプラント治療が選択肢の1つとなります。インプラント治療は、自然な見た目と機能を提供し、周りの歯に影響を与えることがなく、骨吸収を抑制することもできます。しかし、費用や治療期間、手術に対する恐怖や不安がある場合もあります。そのため、患者さんの状況や要望に応じて、適切な治療方法を選ぶことが大切です。
また、歯が抜けないようにするためには、日常的な歯のケアが必要です。歯をきちんと磨くことや、フロスを使用することで、歯周病や虫歯を予防することができます。また、タバコやアルコールの過剰摂取は、歯に悪影響を与えることがあるため、控えるようにしましょう。
最後に、歯が抜けたまま放置することは、健康な歯や身体にも悪影響を与える可能性があるため、早期に対処することが大切です。インプラント治療は、そのような場合に選択肢の1つとなりますが、費用や治療期間、手術に対する恐怖や不安がある場合もあります。そのため、患者さんの状況や要望に応じて、適切な治療方法を選ぶことが大切です。歯の健康を守るためにも、定期的な歯科医院でのチェックアップやメンテナンスを行うことをお勧めします。
2023年01月27日 インプラントには痛みがある?痛みや腫れをなるべく少なくする方法とは
静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック
インプラント治療は失った歯の骨にインプラント体と呼ばれるチタン製のネジを埋めてから被せ物をして歯を補う方法のことです。骨にインプラント体を埋める手術が必要になるため、痛みは腫れを心配する方も少なくありません。今回はインプラント治療の痛みについてとその痛みと腫れをなるべく少なくする方法について解説します。
インプラント手術の痛みとは
インプラント治療を受けるとき一番不安になるのは「痛み」ではないでしょうか。手術と聞くと痛みが不安でインプラント治療に踏み切れない方も多いです。インプラント治療には、手術中に起こる痛みと手術後に起こる痛みがあるといわれています。それぞれ詳しく解説します。
手術時の痛み
手術は患部に麻酔をするため、術中は痛みを強く感じることはほとんどありません。しかし注射針を刺す痛みや、麻酔の薬が入るときは痛みを伴うことがあります。痛みを軽減する工夫を行っている歯科医院では、針を刺す前に表面麻酔を行ったり、麻酔の薬を体温と同じ温度に温めたりすることで痛みの緩和を図ります。
また痛みや手術に対する不安、緊張を和らげるために点滴で鎮静剤を投与する方法を行うところもあります。
術後の痛み
手術中よりも、術後の麻酔が切れたあとは痛みや腫れを伴うことがあります。インプラントを入れた本数が多い場合や、インプラント手術と骨を造る手術を行った場合は痛みや腫れが生じやすい傾向にありますが、痛みに関しては個人差が大きいです。
手術当日
術後麻酔が切れた後は痛みを伴うことがあるため、インプラント治療では痛み止めと抗生物質を処方します。痛み止めは痛いときに、抗生物質は歯科医師の指示通りに服用しましょう。
2~10日後
痛みや腫れを伴った場合は約2~10日間続くといわれています。個人差はあり、痛みがない方もいれば、10日以上痛みを伴うこともあります。また、インプラント手術と同時に骨を造る手術を行った場合は、顔にあざができることがあります。あざは10日から2週間ほどかけて下に下がっていき、時間と共に消失します。
抜糸時
インプラント手術後約7~10日ほどで歯肉が回復するため抜糸を行います。歯肉が回復すると糸によって歯肉が引っ張られるため、多少の違和感がありますが抜糸すると違和感はなくなります。
抜糸時は基本的に麻酔をせずに行います。痛みには個人差がありますが、チクチクした程度です。しかし歯肉の中に糸が入り込んでいる場合は痛みが強く出る可能性があるため、表面麻酔や麻酔をして抜糸をすることもあります。
痛みや腫れをなるべく少なくする方法とは
術中も術後もできれば痛みや腫れを少なくしたいものですね。痛みや腫れをなるべく少なくする方法を紹介します。
術中の痛みは我慢しない
インプラント手術は麻酔しているため痛みを感じることはほとんどありませんが、まれに麻酔が効きにくい方もいます。「しみる」「痛い」といった症状がある場合は我慢せずにすぐに歯科医師に伝えましょう。
術前に伝えられた注意事項を守る
術前のカウンセリング時には注意事項を説明する歯科医院が多いです。その注意事項には以下のような内容が挙げられます。
・当日の入浴は避けてシャワーのみにする
・当日は激しい運動を避ける
・お酒は控える
・処方された薬を服用する
・術部を指や舌で触らないようにする
歯科医院によって注意事項は異なりますが、当日は血行が良くなることは避けます。これらを守ることで、痛みや腫れをできるだけ少なくできる可能性があるため、注意事項は必ず守るようにしましょう。
まとめ
インプラント手術に伴う痛みと腫れ、それを少なくする方法を紹介しました。痛みに対して不安が強い方は事前に歯科医師によく相談して納得してから治療を始めましょう。
静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック
2023年01月09日 インプラント治療のデメリット|リスク要因があると受けられない
静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック
ブリッジや入れ歯と違い、インプラントはどの歯であっても治療が受けられる治療方法です。天然のような歯の見た目で審美性がよく、自分の歯のように噛めることからメリットが多い治療方法です。
しかしインプラント治療は、誰でも受けられる治療方法ではありません。そのような意味ではインプラントのデメリットではないでしょうか。今回はインプラント治療ができないケースについて解説します。
インプラント治療が受けられないケース
全身の状態や口の中の健康状態により、リスクがあると診断された場合、インプラント治療が受けられないケースがあります。
インプラント治療が受けられない例として、以下の7つが挙げられます。
・20歳以下の成長期の若者
・骨粗鬆症の方
・特定の薬を服用している方
・糖尿病を患っている方
・金属アレルギーの方
・顎骨に放射線治療を受けている方
・重度の歯周病に罹患している方
20歳以下の成長期の若者
顎の骨の成長途中にインプラントを入れると、天然の歯とインプラントにずれが生じる可能性があるため、20歳以下の若者はインプラント治療ができません。
万が一早期に歯を、失いインプラント治療を希望される場合、部分入れ歯やブリッジなどで、失った歯を仮に補い、顎の成長が終わるまで待つ可能性があります。
骨粗鬆症の方
インプラントと骨が結合するためには、十分な骨の量と骨の質があることが条件となります。
骨粗鬆症は骨密度の低下を伴うため、インプラントが結合しない可能性があります。
ビスフォスフォネート製剤の服用や注射をされている方は、顎骨壊死を引き起こす可能性があるため、インプラント治療は禁忌とされています。
糖尿病を患っている
糖尿病を患っている場合、インプラント手術中に低血糖ショックが起きる可能性や、術後の傷の治りが悪いなどリスクが高くなります。
また、インプラント周囲炎と呼ばれる、インプラントの歯周病の発症リスクが高くなることが問題とされています。
インプラント手術が行える目安は、血糖値が140mg/dl以下や、HbA1cが6.9%以下が望ましいとされています。
金属アレルギーの方
インプラントに使用されているチタンは、人体と馴染みやすい金属ですが、稀にアレルギーを引き起こす可能性があります。
アレルギーが起きると、インプラント周辺の歯肉が炎症を起こしたり、水疱が現れたりする可能性があります。
銀歯を入れていた方でも、インプラントを入れたらアレルギーが起こってしまった症例もあり、インプラントを入れる前はできるだけアレルギー検査を受けることをおすすめします。
顎骨に放射線治療を受けている方
癌などの治療で顎骨に放射線治療を受けている方は、口の中が炎症を起こしやすいため、インプラント治療は受けられません。
また放射線治療の影響により、唾液の量が減ってしまい虫歯や歯周病のリスクが高いと言われています。
重度の歯周病に罹患している方
歯周病に罹患している場合は、事前に歯周病治療を行ってからインプラント治療に移行しますが、改善されない場合インプラント手術を受けられない可能性があります。
インプラント治療の前には必ず歯周病検査を行います。歯周病に罹患しているのにもかかわらず、説明や治療もなしにインプラント治療を行う歯科医院は、注意が必要です。
まとめ
失った歯を補うために、インプラント治療はとてもメリットの多い治療方法です。しかし誰でも治療が受けられるのではないため、インプラント治療をお考えの方は、歯科医院でよく相談をしてから選択しましょう。
静岡市葵区 わたなべ歯科クリニック
2022年12月23日 インプラントの治療期間はどれくらい?
インプラントを希望しているけれど、治療期間がどのくらいかかるのか気になる方は多いでしょう。結論から言うとインプラントの治療期間は平均3カ月~1年かかることが多いです。ただ症例によって大きく異なるため、今回はインプラントの治療期間について解説します。
インプラントの治療期間
冒頭でも解説したとおり、インプラントの治療期間は症例により異なりますが、平均3カ月~1年かかることが多いです。これは顎の骨にインプラントを埋め込み、骨とインプラントが結合するまで待たなければならないため、通常のむし歯治療よりも長い期間必要となるためです。
治療期間が症例によって異なるのは、顎の骨の状態に個人差があるためです。顎の骨がしっかりしており、歯ぐきも健康な状態であればすぐに手術を受けることができますが、歯周病や顎の骨が薄い方は歯周病治療や顎の骨を造る手術をしなければならないため治療期間は長くなるでしょう。
インプラント治療の流れ
インプラント治療では以下の流れで行うことが一般的です。
- 精密検査
- 事前処置
- インプラント埋入手術
- インプラント定着期間
- 人工歯の型取りとセット
それぞれ詳しく見ていきましょう。
精密検査
インプラント手術を行うと決まったら、お口の中の状態を確認します。検査ではむし歯や歯周病検査、歯の型取りやレントゲン・CT・お口の中の写真撮影などを行い、これらの資料を元に治療計画を立てます。
事前処置
歯周病に罹患している場合など事前に治療をする必要があります。また骨が薄い方は骨を造る手術を行うこともあります。その場合は骨ができるまで後約3~6カ月待つ必要があります。
インプラント埋入手術
インプラント手術には1回法と2回法があり、お口の中の状態により異なります。1回法では手術が1回で済み、約3カ月期間を置くことが多いです。2回法ではインプラントを埋入したあと歯ぐきの中に埋め、骨と結合するまで約3カ月~6カ月期間を置き、再度人工歯とインプラントを結合する装置を装着します。
人工歯の型取りとセット
骨とインプラントが結合したのを確認したら人工歯の型取りを行います。型を取ってから人工歯が入るまでは約1~3週間かかることが多いです。
まとめ
インプラントの治療期間はお口の中の状態より異なりますが、約3カ月~1年かかります。これは通常のむし歯治療と異なるため期間が長くなりますが、骨とインプラントがしっかり結合することで自分の歯のように噛めます。インプラント治療をご希望の方は歯科医師とよく相談し、適切な治療方法の選択をしましょう。
2022年12月09日 金属アレルギーでもインプラント治療は受けられる?
インプラント治療を希望しているけれども金属アレルギーをお持ちの方は少なくありません。また金属アレルギーを持っていなくても今後アレルギーを発症する可能性もあるため心配する方も多いです。今回はインプラント治療と金属アレルギーについて解説します。
金属アレルギーでもインプラント治療は可能
結論から言うと金属アレルギーの方でもインプラント治療を受けることができます。これは金属アレルギーと言っても全ての金属に対して発症するものではないからです。インプラントに使用する金属は「チタン」が用いられており、症状がでにくい素材として人工関節でも使用されています。そのためインプラント治療ではチタンアレルギーでない限り受けることができます。
かぶせ物には注意が必要
インプラント治療ではインプラントを顎の骨に埋め込み、そのうえにかぶせ物をして失った歯を補う治療方法です。かぶせ物の種類にはオールセラミック、ジルコニア、ハイブリッドセラミックを用いることが多いですが、金属を使用したメタルボンドがあります。この素材は金属アレルギーを持つ方に適していないためかぶせ物を選択する際は注意が必要です。
インプラント治療後に金属アレルギーになったら
インプラント治療後にアレルギー症状が出た場合、まずはパッチテストを行い、チタンアレルギーでないか確認します。チタンが原因であれば、インプラントを撤去する必要があり、その後は入れ歯か金属を使用しないブリッジで失った歯を補うことが多いです。ただこのような問題が起きてしまうと、身体に負担が大きくかかります。これらの問題を防ぐためにもアレルギーが心配であれば治療の前にパッチテストをしておくと良いでしょう。
金属アレルギーの症状
さいごにインプラントによってアレルギーが発症した場合どのような症状がでるのか解説します。代表的な症状には手足の発疹やかゆみがでることが挙げられ、扁平苔癬(へんぺいたいせん)と呼ばれる症状が出ることもあります。前者の自覚症状は皮膚の赤みやかゆみがあり、後者はお口の中に白い線状の腫れができ、痛みや違和感を覚えることがあります。
まとめ
金属アレルギーでもチタンアレルギーでない限りインプラント治療を受けることができます。アレルギーの心配がある場合、事前にパッチテストを受けてからインプラント治療を受けるもの良いでしょう。インプラント治療ではすぐに治療を開始するものではなく、事前に歯科医師と相談してからになります。少しでも不安な方は歯科医師とよく相談し適切な治療方法を選択しましょう。
2022年11月30日 インプラント治療っていくらかかるの?インプラントに必要な費用を徹底解説!
インプラントは保険が適用されない自由診療。実際にどのくらいの費用がかかるのか心配に感じている方も多いのではないでしょうか。ここでは、インプラントに必要な治療費について解説していきます。
インプラントの1本あたりに必要な費用は300,000円〜800,000円
インプラントは保険が適用されません。自由診療のため歯科医院によって設定されている金額は異なり、地域差や使用するインプラントのメーカーによって費用が変わります。目安の費用は1本あたり300,000円〜800,000円が相場となっています。
インプラント費用の内訳として以下の費用がかかります。
・診査、診断料15,000〜50,000円
・手術費用100,000〜550,000円
・人工歯50,000〜200,000円
また上記以外にも別途費用が発生することがあります。
都心部のインプラント費用の相場は130,000〜550,000円
都心部では相場が高く設定されいます。例えば、東京のインプラントの費用相場は130,000〜550,000円と幅が広く設定されています。
相場よりも安く設定されている場合、HPや広告ではインプラントの本体の値段だけ書かれており、検査料、手術費用、部品代、被せ物の費用は別途必要になることがあり注意が必要です。
歯を支えている骨や、歯肉の厚みが足りない場合は別途費用がかかる
インプラント治療では「歯を支える骨の量」が成功の鍵になります。歯を支える骨の量が足りない状態は骨を造る手術(GBR法)が必要です。
上の奥歯の場合「上顎洞(じょうがくどう)」と呼ばれる空洞があります。歯を支えている骨が薄くなっているとインプラントが上顎洞を突き抜けてしまい、上顎洞炎を引き起こす可能性があります。
骨を造る手術が必要になった場合30,000〜100,000円ほど費用がかかります。
また、前歯はインプラントを入れた際に、歯肉が下がってしまうとインプラントの一部が見えてしまうことがあります。その場合はインプラント手術と同時に「歯肉の厚みをもたす移植手術」が必要です。移植手術には別途費用がかかり、相場は50,000〜100,000円となっています。
全ての歯を失った場合の費用は2,000,000〜4,000,000円
歯を全て失った方や、歯を残すことが難しい方にAll-on-4が適しています。All-on-4
は4本〜6本のインプラントを入れて10〜12本の歯を支える治療方法です。固定式装置のため、取り外しの必要がありません。この場合の費用は2,000,000〜4,000,000円が相場です。
All-on-4は自分の歯のように噛めることができ、総入れ歯では叶わなかった食事が楽しめます。
従来のインプラントとは違い
・失った数だけインプラントを入れる必要がない
・1本単位で入れるよりも費用の負担が少ない
・手術の回数が少ないので、身体的負担が軽減できる
とメリットがあります。
インプラントにはメンテナンスや修理費用が別途必要
インプラントの構造はフィクチャーと人工歯とフィクスチャーを連結するアバットメントの三層構造からなります。ほとんどの歯科医院では保証期間を設けていますが、保証期間外に人工歯の破損や、アバットメントに不具合が生じた場合は交換となり、50,000〜200,000円がかかります。
また、インプラントは入れたら終わりではなく、定期的なメンテナンスも必要です。メンテナンス費用は3,000〜7,000円が相場です。
インプラントの費用の支払い方法は歯科医院によって異なる
高額なインプラント治療では歯科医院によって異なりますが、一般的には現金一括、治療のタイミングによって分割、クレジット、デンタルローンがあります。
インプラント治療は一般の診療と比べると高額になります。費用面が心配であれば、歯科医院で確認し相談しましょう。
インプラント治療は医療費控除の対象
インプラント治療は医療費控除の対象になります。
1月1日から12月31日の1年間に100,000円以上の医療費を支払った場合、所得税が安くなる仕組みです。インプラント治療を受けた際の領収書は必ず保管をしましょう。
まとめ
インプラントの費用の相場は1本あたり300,000〜800,000円と高額です。手術にはリスクも伴いますが、天然の歯のように噛め、食事を楽しむことができます。インプラント治療を受けた方から「もっと早くにインプラントにすればよかった」という声を多く聞きます。
インプラント治療が高額である理由にはインプラントの材料費、器具、薬品の一つひとつが高額です。また歯科医師、歯科衛生士の育成に力を入れている歯科医院であれば、治療費も高額になりがちです。ですが、歯を失う前と同じような感覚を取り戻し、食事を思いのまま楽しめるのならインプラント治療は決して高いものではありません。
2022年11月20日 インプラントは医療費控除の対象! 所得税軽減のポイントを解説
インプラント治療も医療費控除の対象です。インプラント治療は高額なので、少しでも負担を抑えたいもの。そこで、医療費控除についてポイントを解説します。
インプラントは医療費控除の対象
インプラントは医療費控除の対象です。確定申告のときに控除申請をすることで、所得税の軽減が期待されます。
医療費控除は、1月1日から12月31日までに100,000円以上の医療費や薬代を払った場合に、申告することができます。生計をともにする家族の分と合算して申告ができます。
万が一、申告を忘れてしまっても過去5年間にさかのぼることが可能です。
1年間に支払った治療費には、インプラントの治療費や薬代、通院のために利用した公共交通機関の交通費が含まれます。
インプラント治療費の10%〜40%が戻ってくる
実際にインプラントの治療費で、どのくらいの還付金があって、住民税が安くなるか気になるところです。実際に例をあげてみましょう。
例えば総所得が400万円、インプラントの治療費が50万円だとします。保険金などの補填金0円として計算すると、医療費控除額は40万円です。
還付金の計算は、医療費控除額に所得税率を掛けたものになります。総所得が400万の場合、税率は20%なので、8万円が所得税の還付金として戻ってきます。
さらに医療費控除は翌年の住民税に適用され、医療費控除額の10%を軽減します。この場合4万円の住民税の軽減が期待できます。
医療費控除の金額
以下の計算式で医療費控除の金額が求められます。医療費控除の上限は2,000,000円です。
医療費控除額=1年間の医療費の合計額−保険金などの補填金−100,000円 |
年収が200万円未満の場合は、以下の計算式で金額を求めます。
医療費控除額=1年間の医療費の合計額−総所得金額の5% |
保険金などの補填金とは、医療保険や健康保険から支給されたお金のことです。
医療費控除の還付金
以下は医療費控除の還付金の計算式です。
医療費控除の還付金=医療費控除額×所得税率 |
所得税の金額は以下の通りです。
課税される所得金額 | 税率 |
194万まで | 5% |
195万〜329万9,000円まで | 10% |
330万〜694万9,000円まで | 20% |
695万〜899万9,000円まで | 23% |
900万〜1799万9,000円まで | 33% |
1800万〜3999万9,000円まで | 40% |
4000万円以上 | 45% |
医療費控除は翌年の住民税にも適用されて減額される
医療費控除は翌年の住民税にも適応されます。計算式は以下の通りです。
減額させる住民税=医療費控除額×10% |
インプラントの医療費控除に必要な書類
2017年の確定申告から領収書ではなく、医療費控除の明細書の提出が必要になりましたが、領収書は5年間保存する必要があります。
保険組合に加入している場合、「医療費控除のお知らせ」が届きます。インプラント治療は自由診療のため、医療費控除の明細書の記入が必要です。
医療費控除のお知らせと併用して、医療費控除を受けることができます。医療費控除の明細書は国税庁のHPでダウンロードが可能です。
まとめ
インプラント治療は高額ですが、インプラント治療は医療費控除の対象になります。医療費控除を利用することで、費用を抑えることが可能です。
確定申告は難しい、面倒くさいと考える方もいるかと思いますが、年間の医療費が100,000円を超えるなら、ぜひ活用したい節税制度です。